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SDGsから考えるビジネスの種

今回は、最近よく耳にする「SDGs」とは何なのか?SDGsの背景にある社会問題を解説し、そこからビジネスに発展できないかを考えていきたいと思います。

 

 

1.SDGsって何?

職場やテレビで「SDGs」という言葉を頻繁に耳にすると思います。「SDGs」と聞いたら、国際問題を解決するみたいな感じ?とパッと思いつく方もいると思います。

SDGs」とは、「持続可能な開発目標」であり、国際社会が抱える地球規模の問題を世界的に一丸となって取り組みましょうというものです。分かっとるわ!と突っ込まれそうですが、一応書いておきますね。

 

このSDGsの背景には、地球の資源を惜しみなく使うことを前提とした経済・社会の発展は、近い将来に限界が訪れるという危機感があります。技術的な発展や経済成長は現在もかなりの速度で進んでいます。しかし、そこには多くの地球の資源を利用しており、このままだと「地球滅ぶよ?」ということになりました。そこで、SDGsの前身としてMDGsが2001年に策定されました。これは、「極度の貧困と飢餓の撲滅」を含めた八つのゴールを設定し、2015年を目標達成の期限としたものです。MDGsでは、国が主体となって取り組む内容となっており、各事業が意識するのではなかったです。

そこで、各事業者や個人(「全人類」)が意識して、共に取り組みましょうという形でSDGsが策定されました。SDGsでは、目標達成期限を2030年とし、17個の目標が掲げられています。

 

SDGsでは、国際問題がいくつか挙げられています。そして、SDGsというキーワードは多くの耳に届くようになりました。しかし、具体的に「私たちが充実した生活を送っている今まさに地球の裏側でどういう問題が起きているのか?どういう人たちが何に苦しんでいるのか?私たちの生活において、何が国際問題を引き起こしているのか?」を知っている人はどれくらいいるのでしょうか?SDGsというキーワードを知っているだけでは、具体的な行動に起こすことは難しいです。また、SDGsは何かビジネスを始める人にとっても重要な要素になります。SDGsの解決に貢献できるビジネスを生む必要があり、また、SDGsからビジネスの種ができると私は思っています。そこで、SDGsに絡めて、具体的な国際問題を挙げ、そこからビジネスについて考えていきたいと思います。

 

2.衣服ロス問題

SDGsでは「海洋資源」「陸上資源」「環境汚染」などの問題が挙げられています。これらの問題にかなり関係しているのが「衣服ロス問題」です。日本でどのくらいの衣服が誰にも着られずに捨てられているか知っていますか?年間で10億着以上の衣服が誰にも着られずに新品のまま捨てられています。衝撃ですよね。日本では、年間38億着が供給され、それに対して消費量は20憶着です。残りは誰の手にも届かず捨てられるのです。服はトレンドの移り変わりが激しいため、売れ残った商品はすぐに捨てられます。捨てられる服の中にはブランド品もかなり含まれます。安く売ればいいじゃないか?と思われる方もいると思いますが、ブランド品を安く売ってしまうとブランドとしての価値がなくなってしまうため、安売りできず廃棄という方法を取ってしまうのです。

服を生産するにはかなりの水が使われます。コットンを生産するために水を大量排出し、また、衣服の染料が水質汚染を引き起こします。服を廃棄するのにも、二酸化炭素をかなり排出します。二酸化炭素の排出と聞くと、飛行機や自動車などを思い浮かべる方も多いと思いますが、実はアパレル産業からの排出がかなり多いのです。二酸化炭素の年間排出量の内、約10%がアパレル産業からの排出と言われています。このように、環境問題を引き起こし、地球資源をかなり消費する衣服が年間で新品のまま捨てられるのです。

 

では、この問題を解決するのにどうすれば良いでしょうか?

衣服を他で利用できないかという取り組みも実際に研究がされています。その中に、「バイオ燃料」というものがあります。衣服の棉をアルカリ処理し、「コリネ菌」により化学品に変換させるというものです。衣服から作った燃料で、ジェット機を飛ばすことに成功しています。しかし、生産コストが高いという問題があります。他にも、廃棄される衣服を生地として再利用し、新たな服をつくるといった取り組みもされています。このように、再利用を意識したビジネスを考えることができると思います。ITを活用して、衣服を廃棄したい業者と衣服を活用したビジネスを創出したい業者をマッチングするサービスを作ってみるのもいいかもしれません(そういうサービスもあると思いますが)。

 

3.畜産業による、水、食料問題

SDGsで挙げられている「飢餓」「海洋資源」「陸上資源」にかなり関わっているのが、畜産業です。みんな大好きな肉を生産するのに、かなりの食料、水を使っています。肉を生産するのに、「食料不足」を引き起こしています。家畜の生産には、かなりの穀物を利用します。鶏肉1kgの生産に必要な穀物はどれくらいか知っていますか?鶏肉1kgあたり4kgの穀物が必要です。豚肉1kgあたり6kg、牛肉1kgあたり11kgの穀物が必要です。かなり多いですよね。世界中の農地の約80%が家畜の飼料の生産をしているのです。食料不足で困っている国が家畜の餌を作っているのです。人間の食料より家畜の餌が優先されているのです。また、穀物を生産するのに水を大量に作ります。トウモロコシ1kgあたり1800リットルの水が必要と言われています。すると、牛肉1kgあたり2万リットルの水を消費することになります。私たちが簡単に取得できる水は、地球上のわずか0.01%と言われています。約10万立方メートルとなります。その中で、肉を生産するのにかなりの水が使われてしまうのです。

私たちが大好きな肉は、多くの犠牲の上にできているのです。

この問題に関しても、多くの研究がされています。その中の一つとして培養肉があります。牛の細胞から肉を培養する技術です。2017年には、1センチメートル四方の培養に成功しています。他にも、大豆などを利用した疑似的な肉にも注目があり、既に市場に出まわっています。

バーチャルウォーター」という概念を知っていますか?私たちが食べている肉などを水に換算したものです。例えば、上でも書いたように牛肉1kgあたり約2万リットルの水を消費します。牛肉を水と換算して、水を合計どれくらい消費したことになるのかと考えるのがバーチャルウォーターの考え方です。このバーチャルウォーターを意識した取り組みをするのも面白いかなと思いました。例えば、消費者が購入した商品をバーチャルウォーターとして換算し、バーチャルウォーターを一定値節約すると、サービスを受けられるようなアプリを運用するとか。こうすることで、消費者が環境に良い食料を食べるようになるのではと思いました。このように、水不足からビジネスの種になるものを考えることができるのではと思います。

 

ここまで、具体的な国際問題を例に挙げてきましたが、他にもまだまだたくさんあります。エネルギー問題に関しても、「バイオ燃料」などに注目がされていますし、その中でも、藻類は私が特に注目しているものです。藻類は、「健康食品」「化粧品」「燃料」「プラスチック」と多くの分野に活用できます。ここで、注目されるのが藻類を培養する技術です。藻類を安価に大量に培養することができたら、かなりの多くの分野に貢献できると思います。このように、まだまだ書きたいことは多いですがここまでにします。

最後に、参考にした本を紹介します。かなりおススメなので、興味がある方は是非読んでみてください。

・世界を変える100の技術 

・あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。